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白状すると、授乳しながら新聞を読んでたことがあった。もっと言うてしまうと、ご飯を食べたこともある。
子どもが授乳の時だけは静かでいてくれるってのが言い訳。 でも、ある時『ハッ』と目が覚めた。きっかけは古本屋さんで出会った1冊の本。ソニー創業者の井深大さんの「幼稚園では遅すぎる」。 親のしつけで子どもはどんな人間にもなるという、親が子に関わる心意気が書かれた本。無力の赤ん坊だからこそ可能性が大きく、特に生まれたばかりの子は無限の可能性を持っていて、白紙の上に何が書き込まれるかは親にかかっているという。1971年の本の改訂版。時代は変わってもよいものは変わらない。 『とんでもないことをしている!!』今このひと時にもこの子は成長をしようとしているのに、授乳しながら他の事をするなんて。私の育児感が変わった。「自分の時間がほしい」と悶々とすることはなくなり、子どもの顔を見ながらの授乳時間がとっても大好きで楽しくなっている。 だって、こうしてることこそがこの上なく有意義なことと感じることが出来たから。 もう一冊、これは今読みかけの図書館で借りてきた本。浜文子さんの「子どものとなりで親になる」 「現代は科学的に割り切れることが市民権を得ていて、言葉に出来ないが感じるというナマの感覚が端っこに追いやられている気がする」という著者。私が今慌しい中、必死の思いでしている家事や育児は、誰からも評価もないし、別段褒めてももらえない。味気ないなぁと感じていたのが事実。 けど、目に見えないけれど、私のこの日常生活の一つ一つが子どもに「感じ方」を肌で伝えているんだなぁと思えた。私は今、とてもとても大切な時を過ごしている。 今までは、子どもの横で寝ているのをダラダラしてる気がして落ち着かなかった、何かしなくちゃって。でも、今は側でよだれを拭いて頭をなでて一緒にごろ寝してて、これでいいんだって思える。 少しずつ少しずつ手探りしながら、子どもに親心を教えてもらっている私がいる。
by ika-maguro-sake
| 2007-08-17 16:42
| 新米母の子育て日記
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