海外の魅力ある布地を買いに行きたいなぁというのは夢のまた夢。。。
そんな私に友人がラオスの刺繍布をプレゼントしてくれた。
色合いも鮮やかで美しいだけではなく、惹きつけられるような魅力がある。
でも、ラオスという国になじみが薄いのは、私だけじゃないはず。
あまり表には出なかったけど、ベトナムの戦争時代にアメリカ軍が投下した爆弾の量は1人あたり700キロとも言われ、今もベトナムとの国境沿いに住む住民が不発弾で苦しんでいるという。
この刺繍は、爆撃から隣国タイに逃れた人々が難民キャンプで祖国の暮らしに思いをはせて施したものらしい。
とうがらしの収穫やニワトリに餌を与える様子など、描かれているのは素朴な山や森の暮らし。
でも、布地は化学繊維。刺繍との取り合わせがなんだか不思議。
実は、このモン族の人たちは、布地を織ったり染めたりした上に刺繍をするのがホント。
だけど難民キャンプには、織り機なんてない。で、差し入れ物資の化学繊維の布に刺繍を施したらしい。
と友人からの受け売り。
刺繍がいかに人々の暮らしに密着してるのかを感じる。何とも奥が深い。
私ならどんな暮らしを描くのかな。
1枚の布から世界が広がる。